通知の確認や健康管理、ワークアウトの記録などさまざまな機能を利用できる「スマートウォッチ」。
なかでも、Androidスマホに対応したスマートウォッチの種類は多く、安いモデルから高価格帯のモデルまで幅広くラインナップされています。
本記事では、Androidスマホと組み合わせるのにおすすめのスマートウォッチをご紹介。価格帯別に紹介するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
結論:最もおすすめなAndroid向けスマートウォッチはコレ!
「おすすめのAndroid向けスマートウォッチだけ完結に教えて!」という方のために、先に結論を述べておきます。
Androidユーザーにおすすめのスマートウォッチは、SamsungのGalaxy Watch6です。
OSにはGoogleとサムスンが共同開発したWear OSをベースとしたOne UI Watchを採用しており、Google Playからのアプリのインストールに対応しています。
健康管理機能やワークアウトも充実しており、体組成測定機能も搭載。また、SuicaやiD、QUICPayといった決済機能にも対応しています。
ほとんどのスマートウォッチはAndroid対応
現在はさまざまなメーカーがスマートウォッチを展開していますが、そのほとんどがAndroidスマホに対応しています。
基本的にはAndroid・iOS両対応を謳うモデルが多く、Galaxy Watchシリーズのように一部のスマートウォッチはAndroidのみに対応。
本記事では、そんな大量にあるAndroid用スマートウォッチのなかから価格帯別におすすめのモデルをピックアップしています。
ちなみに、最も知名度が高いApple WatchはiPhone専用なのでAndroidスマホには非対応です。
Apple WatchはAndroidスマホで使えるのか?
「Apple WatchはAndroidスマホに対応していない」と聞くと、「何か抜け穴があるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
例えば、Google Playに非公式のAirPods向けアプリが並んでいるように。
しかし、残念ながらApple WatchをAndroidスマホと連携させて使用することは不可能。そもそも、Apple Watchは初期設定にiPhoneが必要であり、iPadやiPodなどでも使用できない設計です。
Apple Watchは初期設定に使用したiPhoneと同じApple IDで紐づけられる仕組みなので、どうあがいてもAndroidスマホとは組み合わせられません。
Apple Watch以外のスマートウォッチでもApple Watchと同等またはそれ以上のさまざまな機能を利用できるので、Androidスマホユーザーは素直にAndroid向けのスマートウォッチを選びましょう。
チェックするべき機能やポイント
ここからは、Android向けスマートウォッチを選ぶうえでチェックしておきたい機能やポイントをいくつか紹介します。
バッテリー持ち
スマートウォッチのバッテリー持ちはピンキリなので、充電に手間をかけたくない場合は事前にしっかりとチェックしておくのがおすすめ。
例えば、GoogleのPixel Watch 2やサムスンのGalaxy Watch6 / 6 Classicなどのバッテリーは、約2日間前後持続します。
一方、HUAWEI WATCHシリーズには10日以上充電なしで使用できるモデルもあり、大きな差があります。
Android向けスマートウォッチのバッテリー持ちを見極めるコツとして、バッテリーの容量ではなく「OSにWear OSを搭載しているか」をチェックしてみるのもおすすめです。
Pixel WachやGalaxy WatchなどのWear OSを採用しているスマートウォッチのバッテリーは1~2日程度の場合が多く、ガーミンやHUAWEI WATCHなどメーカー独自のOSを採用しているモデルは1週間以上のバッテリー持ちを実現している場合が多いです。
健康管理
ほとんどのAndroid向けスマートウォッチは、健康管理機能を搭載しています。
特に、心拍数・血中酸素・ストレスレベル・睡眠モニタリングなどは多くのスマートウォッチが網羅しており、悪く言うと代り映えせず、良く言うとどのモデルを買っても不足がありません。
いくつかの健康管理機能は、メーカー独自に搭載されている場合があるので以下にまとめてみました。使ってみたい機能がある場合は、参考にしてみてください。
- 体組成計機能:サムスンのGalaxy Watchに搭載
- カロリー管理機能:HUAWEI WATCHシリーズに搭載
- Body Battery エネルギーモニター:ガーミンのスマートウォッチに搭載
ワークアウト
ワークアウト機能とは、ランニングやウォーキングなどのデータを計測し、歩数や消費カロリー、心拍数などを記録する機能のこと。
ランニングや一部の球技などでは、そのスポーツに特化したさまざまなデータを取得できる場合もあります。
ランニング・ウォーキング・サイクリングといった定番のワークアウトには、ほとんどのスマートウォッチが対応しているので、あまりトレーニングをする習慣がない場合は重視しなくてもよいかもしれません。
逆に、筋トレやスポーツなどを趣味にしている場合は、自身の取り組んでいる競技がスマートウォッチに搭載されていないかチェックしておくとよいでしょう。
GPSが内蔵されていると、ランニングルートを記録したり来た道を引き返す案内ができたりするモデルもあるので、チェックしてみてください。
決済機能(SuicaやiDなど)
スマートウォッチに搭載されていると便利な機能として個人的に最もおすすめしたいのが、決済機能です。
Google Payのタッチ決済のほか、独自にSuicaに対応しているスマートウォッチであれば、通勤や通学で電車を利用する場合に非常に便利に活用できます。
ただし、決済機能を利用できるスマートウォッチはあまり多くないのが現状。
ガーミンは一部のモデルでSuicaにのみ対応しており、Galaxy Watch6シリーズとPixel WatchシリーズはSuica・iD・QUICPayに対応しているので参考にしてみてください。
通話機能
スマートウォッチのなかには、本体に内蔵されたマイクとスピーカーで通話ができるモデルもあります。
腕に付けたスマートウォッチで通話する姿は未来的であり、スマホを取り出す手間がかからないので実用的。
通話機能付きのスマートウォッチについては、以下の記事でより詳しく解説しているので、興味がある方はあわせてチェックしてみてください。
▶通話機能付きスマートウォッチのおすすめ8選。eSIM対応・単体通話モデルも紹介
Android向けスマートウォッチ:安いモデル(2万円以下)
シャオミ(Xiaomi) Xiaomi Watch S3
低価格ながら高級感のある、おすすめのAndroid向けスマートウォッチ。
ベゼルを付け外しできるギミックが採用されており、好みのデザインのベゼルに付け替えてデザインの変化を楽しめます。一部のベゼルには専用のウォッチフェイスも用意されており、装着するだけで適用される仕組みです。
搭載されているスポーツモードは、150種類以上。独立デュアルバンドGNSSチップの内蔵により正確な位置情報を把握できるので、ランニングのデータを記録したい方にもおすすめです。
心拍数・酸素飽和度・ストレスレベルなどは24時間計測可能。睡眠モニタリングのほか、呼吸エクササイズや女性向けの健康管理機能なども充実しています。
CMF BY NOTHING WATCH PRO
ユニークでスタイリッシュなデザインが印象的な、おすすめのAndroid向けスマートウォッチ。
メインブランドから展開されているNothing Phoneとの親和性が高いミニマルなデザインを採用しているので、Nothing Phoneユーザーの方は特に必見です。
心拍数や血中酸素濃度のほか、睡眠の質やストレス値の計測といった一般的なスマートウォッチと同等の健康管理機能に加えて、110種類のスポーツモードも搭載されています。
約1万円の低価格なスマートウォッチながらGPS内蔵やBluetooth通話に対応しているといったポイントも見逃せません。
電池持ちも最長13日間と長く、充電に手間をかけたくない方にも適しています。
シャオミ(Xiaomi) Redmi Watch 4
低価格でも使いやすい、おすすめのAndroid向けスマートウォッチ。
画面サイズが1.97インチとスマートウォッチとしてはやや大きく設計されています。ベゼルが細く表示領域が広いので野暮ったい印象も受けにくく、60Hzの高リフレッシュレートにより滑らかな操作感も実現されています。
バッテリー持ちのよさも特徴。標準使用モードであれば約20日間バッテリーが持続するほか、ディスプレイを常時ONにしても約10日間充電の必要がありません。ロングバッテリーモードを適用すれば、約30日間充電なしで使用できます。
スポーツモードは150種類用意されており、GPSも搭載。血中酸素・心拍数・ストレス・睡眠など定番の健康管理機能にも対応しています。
Android向けスマートウォッチ:中価格モデル(2~3万円台)
ファーウェイ(HUAWEI) HUAWEI WATCH GT 4
健康管理機能が充実している、おすすめのAndroid向けスマートウォッチ。
「ボディメイカー」と呼ばれるカロリー管理機能が搭載されており、スマホ側のHUAWEI Healthアプリと連携して摂取カロリーを記録すると1日の消費カロリーや不足カロリーなどを記録できます。
ダイエットはもちろん、体形のキープや食事による身体づくりなどさまざまな用途に使いやすい点が特徴です。
心拍数や血中酸素、ストレスレベルなどは24時間の計測に対応。睡眠の質をスコア化できるほか、睡眠時の呼吸乱れを検知する機能も搭載されています。
ワークアウト機能も非常に豊富。ランニング時のコーチ機能やゴルフ向けの機能も用意されています。
ファーウェイ(HUAWEI) HUAWEI WATCH FIT 3
AndroidでもApple Watchのようなデザインのスマートウォッチを使いたい方におすすめのモデルです。
1.82インチの大型AMOLEDディスプレイを搭載しています。本体の右側面には通常のボタンのほか回転によるスクロールが可能なクラウンも搭載されており、直感的に操作しやすい設計です。
心拍数や血中酸素、睡眠モニタリングといった一般的な健康管理機能に加えて、カロリー管理機能も搭載。
また、バッテリー持続時間も通常10日間、ヘビーユースでも7日間と優れています。
Android向けスマートウォッチ:高性能モデル(4万円以上)
サムスン(Samsung) Galaxy Watch6 Classic
機能もデザインもハイレベルなおすすめのAndroid向けスマートウォッチ。
画面周囲には回転ベゼルが搭載されており、カチカチと回転させると画面をスクロールしたり切り替えたりできます。ほかのスマートウォッチにはない、ユニークかつ直感的な操作方法です。
健康管理やワークアウト機能が搭載されているのはもちろん、体組成計機能にも対応。側面のボタンに指を触れるだけで、体脂肪率や骨格筋量などを高い精度で測定できます。
また、Felicaチップの搭載も魅力のひとつ。Suica・QUICPay・iDを利用できます。
ファーウェイ(HUAWEI) HUAWEI WATCH 4
SIMフリーのAndroid向けスマートウォッチを探している方におすすめのモデル。
eSIMに対応しているので、任意の回線を契約すれば単体で通信ができます。通話ができるのはもちろん、SMSの送受信も可能。スマホを持たずにトレーニングに出掛けられます。
スマートウォッチとしての機能も充実しており、心拍・ストレス・血中酸素の24時間計測のほか、睡眠モニタリングにも対応。
ワークアウトも100種類以上用意されており、水深30mまでのフリーダイビングに対応しているのも特徴的なポイントです。
グーグル(Google) Pixel Watch 2
AndroidやWear OSを開発している、Google製のAndroid向けスマートウォッチ。
皮膚温・血中酸素濃度・心拍変動などの計測に対応しており、身に着けているだけで手軽に健康状態を把握できます。もちろん、睡眠時間の計測や質のスコア化なども可能です。
Googleアシスタントにも対応しており、「OK Google」と話しかけるだけで、健康や運動のデータを音声でチェックできます。また、SuicaやiD、QUICPayといった非接触決済機能を利用できるのも魅力です。
GmailやGoogleカレンダー、GoogleウォレットといったGoogle製アプリはPixel Watch 2専用に最適化されているので、快適に使用できます。
ガーミン(GARMIN) Lily 2 Classic
女性でも身に着けやすい、エレガントなデザインのAndroid向けスマートウォッチ。
スポーツモデルとクラシックモデルの2種類が用意されています。クラシックモデルのみ、Suicaに対応している点が特徴です。
搭載されているスポーツ機能は合計で18種類。「ダンスフィットネス」や「瞑想」といったユニークな機能も搭載されています。また、心拍数・血中酸素・呼吸数・カロリー・ストレスレベルのほか、女性向けの健康機能も充実しています。
バンドの交換に対応しているのも嬉しいポイントです。気分やファッションにあわせて、好みのデザインのバンドを身に着けられます。