EarFun Air Pro 4のレビューをお届けします。
EarFun Air Pro 4は、2024年の7月に発売された低価格な完全ワイヤレスイヤホン。EarFunが展開する完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、フラッグシップに相当する全部入りの高性能なモデルです。
本記事では、EarFun Air Pro 4の実機を検証し、音質やノイズキャンセリングの性能、バッテリー持ちなどの使い勝手をレビューしていきます。
EarFun Air Pro 4とは?特徴を解説
まず最初に、EarFun Air Pro 4の概要について簡単に解説しておきます。
EarFun Air Pro 4は、EarFunから2024年7月29日に発売された完全ワイヤレスイヤホンであり、名称からもわかるようにEarFun Air Pro 3の後継機にあたるイヤホンでもあります。
EarFunのフラッグシップイヤホンらしく機能も充実。主な特徴は以下の通りです。
- 1万円を切る低価格
- Google Fast Pair
- 強力なノイズキャンセリングと外音取り込み
- ハイレゾ対応(LDC / aptX Adaptive両対応)
- イコライザーのカスタマイズや聴力テストによる最適化
パッケージと付属品
EarFun Air Pro 4のパッケージはコチラ
付属品はイヤホン本体のほか、
- USB Type-C to Type-Aケーブル
- イヤーピース5サイズ(XS / S / M / L / XL)
- ユーザーマニュアル
- サポートの案内カード
- 清掃ガイド
- 清掃用綿棒
でした。
EarFun Air Pro 4のレビュー
ここからは、EarFun Air Pro 4の実機を使ってより詳細にレビューしていきます。
レビューする項目は、主に以下の6点です。
音質
EarFun Air Pro 4で実際にさまざまな音楽を聴いてみたところ、音質のバランスのよさが際立っていました。
低価格帯のイヤホンはわかりやすく迫力を感じやすい派手な音、いわゆるドンシャリ系の音質にチューニングされていることが多いですが、EarFun Air Pro 4は気持ち低音に振っているくらいの印象で、どの楽器やボーカルも均一に聴こえてきます。
個性的な音を楽しみたい!という方にはやや不向きではありますが、ほとんどの方にとって心地よい万人受けしやすい綺麗で上品なサウンドだと思います。
ちなみに、EarFun Air Pro 4の対応コーデックはaptx Lossless・aptx Adaptive・LDAC・SBC・AACの5種類。
なかでも、LDACはAndroid 8.0以降標準システム内に組み込まれているので、現行のほとんどのAndroidスマホとの組み合わせでハイレゾクオリティの音質を楽しめます。
ただし、デュアルデバイス接続(マルチポイント)を有効にしているとハイレゾを有効にできない点には注意が必要。ハイレゾはデフォルトではオフになっているので、アプリをインストールして有効化する必要があります。
- iPhone用のアプリはコチラ:App Store
- Android用のアプリはコチラ:Google Play
ノイズキャンセリングと外音取り込み
1万円を切る低価格な完全ワイヤレスイヤホンながら、ノイズキャンセリングと外音取り込みに対応している点もEarFun Air Pro 4の魅力です。
EarFun Air Pro 4は最大で-50dBのノイズ軽減を謳っています。
実際に試してみたところ、エアコンの音や外を走る車のロードノイズはほぼ聞こえなくなるほど強力。電車内では多少「ゴォー」という走行音は聞こえるもののかなり抑えられており、ノイズキャンセリングの威力はかなり高い印象です。
さらに、EarFun Air Pro 4のノイズキャンセリングは
- 深いノイズキャンセリング
- バランスANCノイズキャンセリング
- AI環境適応型ノイズキャンセリング
- AIイヤー適応型ノイズキャンセリング
- 風のノイズキャンセリング
の5種類も用意されているので、周囲の状況や好みにあわせて切り替えられます。
AI系の2種類は周囲の環境や装着状態にあわせてリアルタイムでノイズキャンセリングのレベルを調節してくれるので、基本的には深いノイズキャンセリングからAI系2種類のいずれかを選択しておけば快適だと思います。
ちなみに、外音取り込みも自然で違和感なく使用できました。
デザイン
続いては、EarFun Air Pro 4の外観について。
ケースの形状は長方形。角がやや丸みを帯びていて、サイズは標準かわずかに大きいくらいなので持ち運びに困ることはありません。
表面の質感はサラサラとしたマットなタイプ。薄さ・軽さとプラスチックっぽさは拭えず、触ってしまうと価格なりのチープ感は伝わります。
ケースを開くと、イヤホン収納部の奥に搭載されたライトが自動的に点灯する仕組みはかなり珍しく非常にスタイリッシュ。
車のウェルカムランプのような演出で、高級感があります。
イヤホン本体は、よくあるスティック型。
スティック背面はマットで金属風に仕上げられており、質感はまずまず。円形のデザインと窪みも設けられており、おしゃれなデザインとタッチ操作時のわかりやすさを両立しています。
操作性
EarFun Air Pro 4はタッチ操作にも対応しています。
デフォルトでは、タップにボリューム調節(右がアップ・左がダウン)、ダブルタップに再生と停止、トリプルタップに曲送り、長押しノイズキャンセルの切り替え(左耳)と音声アシスタント(右耳)が割り当て済み。
アプリを利用すると、以下の機能を自由にカスタマイズできます。
- 音量を上げる
- 音量を下げる
- 前の曲
- 次の曲
- 再生 / 一時停止
- 音声アシスタント
- ゲームモード(トリプル・長押しのみ)
- ノイズキャンセルカスタマイズ
- 無効
タッチのエリアはデザイン的にわかりやすく反応もキビキビしていて高精度なので、タッチ操作に迷う心配はありません。
数回使えばすぐに慣れて直感的に操作可能です。
アプリの機能と使い勝手
EarFun Air Pro 4は、ほかのEarFunイヤホンと同様に「Earfun Audio」アプリでさまざまな機能やカスタマイズを利用できます。
- iPhone用のアプリはコチラ:App Store
- Android用のアプリはコチラ:Google Play
本アプリで利用できる機能は、
- イコライザーの調節
- LDACのオン・オフ
- タッチ操作のカスタマイズ
- ゲームモードのオン・オフ
- マルチポイント接続
- バッテリー残量の確認
など。
なかでもイコライザーは非常に充実しており、さらに
- プリセットイコライザー
- カスタムイコライザー
- 適応イコライザー
の3種類から選択できます。
適応イコライザーとは、アプリ内で聴力テストを実施してイコライザーを最適化してくれる機能のこと。
イコライザーのカスタマイズに自信がない場合は、適応イコライザーでアプリに任せてしまうのがおすすめです。
バッテリー持ちを検証
EarFun Air Pro 4の電池持ちは、スペック上ではノイズキャンセリングオフで11時間、ノイズキャンセリングオンだと7.5時間と記載されています。
実際にフル充電の状態からバッテリーが切れるまでの時間を測定してみた結果が以下になります。
ノイズキャンセリングオンのバッテリー持ち | ノイズキャンセリングオフのバッテリー持ち |
---|---|
7時間 | 10時間 |
ノイズキャンセリングを使用する場合・使用しない場合のどちらでも、スペックシートよりもわずかに持続時間は短くなりました。
ただし、完全ワイヤレスイヤホンとしてはむしろ長持ちしている方なので、特に気になるポイントではないかと思います。
ちなみに、充電方法はUSB Type-Cケーブルとワイヤレス充電の2通りに対応。1万円を切る低価格な完全ワイヤレスイヤホンでワイヤレス充電までサポートされているのは非常にありがたいと感じます。
まとめ:EarFun Air Pro 4はどんな人におすすめ?
最後に、EarFun Air Pro 4はどんな人におすすめか?という点について解説します。
答えはズバリ、「コスパ最強の完全ワイヤレスイヤホン」を探している人!なかでも、予算1万円前後で検討している方には、お釣りがくるので特におすすめです。
「イヤホンに何万円もかけられない……」「でもノイズキャンセリングやハイレゾなどの機能はほしい」という方は、ぜひEarFun Air Pro 4をチェックしてみてください。